2010年6月15日火曜日

連載コラム158 from 東京

どうも、休んだほうがいいようなムードになってるようですね(笑)こっちも、嫌がらせをしようとか、意地になってでも書いてやろうとかいう気持ちはない。

ある政党のお二方のうちのひとりの政治的なセンスに関しては、僕はわからないけど、僕は政治オンチだから。

ただ、窮地においつめられてから、裏からもれ伝わってくる感覚が、勝手に自分と似てたというか、バイオリズム的な落ち方も似てたような感じで、妙に親近感がわいてしまった(笑)

だから、その人がたたかれてるのをみて、なんか自分がたたかれてる気になってしまったというか。影武者の仲代さんみたいに、感情移入しちゃって。それで、二人が最後に握手してるのをみて、なんだかジーンときてしまった。大沢さんも、公の場であんな顔するんだと思って・・

あの方も、たしかにあの人が組織の先頭に立って君臨してると怖いというか、そういうのもわかるけど、かといって、いなくなったら、一気にうすいアメリカンコーヒーになっちゃうようで、なんだかさびしい気もする。外側でみてるから、気安くいえることだけど。

まあ、客観的に見て、大沢さんも、やりにくそうにしてるというか(笑)僕は正直、大沢さんのファンまではいかないけど、好きだからね。ラブではないけど、かもしだす雰囲気がいいというか・・まあ、むこうはいやがってるだろう。仮に、いやがられるだけでも、意識してもらえてるということだから・・

綾さんと、いい関係のようだし・・・

知ってるだろうけど、これやめるのはかまわないと、ずっと思ってたわけ。2、3年くらい、だらだら書いてたというか・・。ただ、書くこと自体、どんどん抵抗なくなって、すらすら書けるようになったのも事実。だから、二週間に一度、特別な飯を食うみたいに、すっぽりこの奇妙なポジションにおさまって書いてきたというか・・

15年位前に、ネットで表現できるようになる前は、本を出版社から出したりするしか、頭の中を表現して、ある程度の人数の人たちに知ってもらう手段がなかった。

それが、幸か不幸か、ネットというものができてくれて、そういうことが可能になってしまった。表現したくなった時期と同じころにネットが生まれた。

言葉で、言ってるだけじゃしょうがないという人も、いるだろうけど、僕は、いまでも言葉で、ある程度、偏見をこわしたり、人の意識を変えることもできると信じてる。司馬さんや小島直樹さんの本なんかを読んで、昔の人が、どういう動機で新聞社を立ち上げたとかをみて、世界を変えるジャーナリスト精神というようなものがあるんだなと。読みながら、なにかゾクゾクしたというか、これだ、これって思ったね。感情的な悪口とは違う批判精神というものに、ぐらぐらきたというか。

あるいは、コリンウィルソンが、500年前に印刷機ができてから活字文化の歴史が、人間の意識にどういう影響を与えてきたか教えてくれた。そういう目でみると、ネットができた現代も、まだまだ面白いことが、できそうな気もする。

ただ、こういう形で書き始めてから、しばらくたって、そういう目的意識も、まどろっこしいと思い始めたというか。ほんと、江川昭子さんじゃないけど、なりゆきまかせというかな・・。

これまでの体験や見聞、読んだ本、瞑想というようなものが、いいように溶け合って、こういうものを吐き出させるようになったというか。僕は、こういう類のアウトサイダーカイコで、こういう糸をはくのが自然なんだって思うようになった。アウトサイダーという言葉自体、死後になりつつあるけど。

FM聞いてたら、ブックディレクターのどなたかが、バスケットで、軸足の本に関しては動かさないで、もう一方の足は、回転しながら動いていろいろやってるといってたけど、僕も、そういう感じで、軸足が固まったのは大きいと、僕は思ってる。これやりはじめた当初は、ほかのことに精力をついやしながら、これを書き続ける自信がなかったけど、いまでは、仮に、ろくに本も読まずに片手間にやっても、ぶれない糸を吐き出せるようになったというか。

だから、別に、こういう糸を吐く機会が、そのあたりで人と話してるときでもかまわないし、場所や機会は関係ないというか、実際、そのへんで話してるのと同じような軽い感覚で書いてきた。

ただ、実際は、そのあたりで精神世界的な会話をしたとしても、かえってそういう世界の方がマニアックな枝わかれが細かくて、ずれがあったり、そういう類の話をする人は、冗談がいえなかったり、逆に、冗談ばっかりの世界では、まじめな話ができなかったりというように、ここで書くのが一番、自然だなとも思い始めた。もっとも、完全にいいたいことをいったというわけではないけど。

こういう風に、自然に近い本音は、出版社から本を出すということでは、なかなか、かなわないだろうし、そういう意味で、ネットというのは、お金うんぬんを考えなければ、いい大人の遊びのツールになるんじゃないかな。翻訳までやってくれるわけだから、考えたら、すごいツールだと思う。

それも、こういう方々が読んでるかもなという意識があったから、抑制がきいてよかったのかなとも思う。いい練習させていただいたというか。なんのための練習だという人もいるだろうけど。こんなこというから、ひんしゅく買うんだろうね(笑)わるふざけに、つきあってくれた方には、お礼をいいたい。

僕の頭の中に入ってる方々が、実際に読んでるかどうかはともかくとして、読んでるかも・・という意識のこびりつきが、過激さを抑えてくれたというか。これでも、過激と思う人もいるだろうけど、ああいう人たちもよんでるのかな、っていう意識がなかったら、もっと、おどろおどろしいものになってたと思う。

はじめは、そういうのがうれしい反面、逆にわずらわしく思えたり、重さみたいなのもあったけど、どんどん、いい意識におさまってきたというか、だから、ご迷惑をかけた面もあるかもしれないけど、自己満足だけでなく、けっこう楽しんでいただけたと信じてる。

まあ、いまでも市井の人とか、藍ちゃんみたいに面白がって読んでくれてる人もいるだろうけど、大沢さんが好きだから・・。

うんざりしてまでして読まなきゃならないようなものにしてしまったのも、結果として、まずかったけど(笑)

世界で有名になりたいとか、有名監督、作家になりたいとかいう意識は、一切ない。弱虫とか、やる気ないとか、怒られるかもしれないけど、こればかりはどうしようもない。大体、世界でも負けるに決まってる。そもそも勝ち負けの問題じゃないと思うけど、勝手にムードをつくられただけという。

ただ、僕は、人間の心理とか、人生とか、活字の魔法とか、そういうことに興味があるというだけで・・いまでは、そういうものも、そんなにこだわらなくなったけど。地味なポジションで、なにか活字を書いて、それなりに食えればいいなとは思いましたけどね。平凡な生活から幸せを得たいという思いが強い・・

あとは、組織にしばられてという言い方は、つたないけど、もう少し、稼ぐために費やす時間を減らして、ある人は、家族とすごす時間を延ばしたり、ある人は、趣味や、本来やりたいことに使うとか、そういうことができる社会にならないかとは、思いましたけどね。

松下幸之助さんが、週休二日制というものを編み出したらしいけど、週休三日とかいう会社が出てきてもいいんじゃないかとか・・その分、仕事を分け合うというか。そうしないと、いすが少なくなったところで、働く目的がわからなくなってきてるというかな。あるいは、週休五日にしても、毎日10時間、12時間働かないと怠け者の烙印を押されるような社会が、いいものなのかとか・・

もちろん、人それぞれ、いろいろ目標があっていいと思うけど、もっと価値観がいろいろあっていいというか。趣味を仕事にできればいいけど、そういうことができない人もいるわけだから・・

あとは、霊性とか、宗教の解釈とか、そっちの方面について、僕なりに思うことをほとんど書けなかった。また、いろいろな現象を非科学的な怪奇現象と、とらえることにも興味があって、それなりに学んで、いろいろ観察しながら思うこともあった。

負間がいうのも変だけど、勝間さんみたいな考え方の人がいても、当然いいと思う。でも、みんなが勝間さんみたいな考え方になったら、それはおかしいし、そうなるはずはない。それと同じで、僕は、こういう糸をはくカイコだったというだけで、こういう考え方、生き方を、全員にやってくださいなどというつもりは、毛頭ないし、そうなるはずもない。あまり、こういう感覚の人間が増えすぎるのも、どうかと思う。

それと、いろいろな現象を、勝間さんが、ほんとうに引き起こしてるのか、客観的に見てみたいというのもあるね(笑)むしろ、そっちのほうに、関心がある。そんなことはないと思いますけどね・・。

というわけで、次回、もう一回だけ書いて、休みますよ。次回はそのほうがキリがいいということだけで、おまけにすぎないけど。

ただ、このまま、ずっとなにも書かないということは、どう考えてもありえない。申し訳ないけど。いい機会だから、自分で、しばらく、なにも書かないとどうなるか、自分を見たいというのもあるね。

外の様子をうかがいながら、あわせて内面の感覚や、サインで決めるけど。ほんと、いい加減だからねえ。黒田さんも、また書きたくなったら、戻ってきていいと言ってくださるし。ただ、少なくとも、二、三ヶ月は休みたい。菅垣さんの足も、引っ張りたくないしね。

もしかして、内容やペンネームは、変わるかもしれないけど。数十人、数百人規模の超マニアックな世界で書いてるほうがいいかもしれないし。ほんとに、心の底から僕の絹糸になじんでくれて、一緒に精神的、文化的に、向上していけるようなものをとも考えてる。その場合、もちろん、有名人の固有名詞は、一切使わず、あたかも、自分が語ったように見せかけながら書きますよ。これは、もちろん、冗談だけど(笑)

本田君も、がんばれ!


コラムニスト●
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森田益郎

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