2010年6月1日火曜日

連載コラム145 from 台湾

日本人の非婚率が進んでいる。

1980年生まれの生涯未婚率は23%になると
予測され、
現在20代男性の3人に1人は生涯結婚しない
とまで言われている。

男性だけでなく女性の非婚率も高く
男女共に異性に対して興味を無くしつつ
あるようだ。

自分のために金を使う
独身男女の数が増えている30代、40代。

結婚していれば稼いだ金は家族のために使ったり
貯金したりするだろうが、
結婚する気などサラサラない独身中年男女は
自分たちのために金を使う。

男ならば趣味のゲームや写真、ハイテク機器を、
子供の頃に欲しかった玩具などを大人買い。

女も趣味だけでなく自分磨きと称して
化粧品やエステ、スクールにファッションなど。
誰のためでもなく自分のために金を使う。

子供もいないため、残すお金もいらない。
いざとなれば生活保護でも受ければいい、とまで
考えているのだろう。

独身だと時間がにぶる
30歳を過ぎると1年過ぎるのが早いため
自分が年をとっていくという感覚が鈍る。

環境は20代と変わらないため、いつまでも
20代のままで生活してしまうのである。

しかし、30代後半にもなってくると
20代のままの生活は周りから見て
痛いやつだと思われるようになってくる。

一人暮らしだと誰も何も言わないため
自分が老化していく感覚がゼロなのだろう。

妙な路線に進む日本人女性
その昔、30過ぎてたら女性は「おばさん」と呼ばれ
ファッションなどあまり関係ないのでは、
と思われてきた。

しいて言えば中年太りを隠すファッションが
うけるくらいであろうか。

しかし、独身女性はまだまだ女を捨てない。
環境は、20代と何も変わらないため、
そのまんま、ファッションも変わらず。
20代のものを着続けるのである。

しかし年は確実に取り、老化は進む。

女性の老化は30代でドンドン進むもので、
欧米の女性たちは年相応のファッションを
楽しむようになる。

しかし、日本人女性たちは20代同様の色使いで、
可愛らしいファッションを着たりする。

肉がたるみつつある、血管も浮いてきた脚を出し、
顔のくすみが目だつ白のトップも平気で着用。

海外で日本人中年女性の見分けがつくといわれるのは
年不相応なファッションや化粧からなのである。

必ずガタがくる
アラサー、アラフォーが元気な時代!と言われ、
今の30、40代と、昔の30、40代は違うとされるが、
40代後半になり50代に進むと身体にガタがくる。

その時、それまでどう生きてきたのか、
人生計画を立ててきたのかが
問われるのではないだろうか。

今はインターネットが普及しているため
ネット慣れしている30、40代の男女が、
一人きりで年をとっていったとしても、
さして孤独感を感じないだろう。

携帯電話も普及しているので、万が一のときは
ボタン一つで救急車も呼べる。

しかし、やはり死を具体的に考える年になると
独り身というのは不安でたまらなくなるだろう。

全ての結婚がよいわけではない。離婚だって多い。
でも自分だけでなく、家族のこと、社会のこと、
日本という国のことを考え、子孫を残すということを
もっと真剣に考えた方がよいのではないだろうか。

誰にも迷惑かけてないとが言うが、
生きている以上、生きていた以上、
誰かの手を煩うのは確かなのだから。

▼写真は、台北・陽明山の温泉元です。













コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

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