2010年7月16日金曜日

連載コラム148 from 台湾

6月末、アメリカで11人のロシア人が拘束された。
アメリカに合法に在住していたこの11人は、
スパイの容疑で拘束されたのだという。

うち1人がアメリカで人気のSSN、Facebookに
魅惑的な写真を掲載していたことから
たちまち話題に。

アンナ・チャップマンというこの女性は絶世の美女、
というわけではないが、すらっとした身体で
セックスアピールはビンビン。

本物の女スパイ、ここにあり!という雰囲気で
世界中のメディアがこの話題に飛びついたのだった。

映画のような裏取引
大きな話題を振りまいたロシア人スパイたち。
裁判でどのような発言をするのか、
そのような姿で出廷するのか、
注目が集まっていた。

しかし、米司法省は8日、欧米のスパイとしてロシアで
服役していたアメリカ人4人と交換することで
米ロ両国政府が合意したと発表。

スパイたちは裁判所からミニバンに乗せられ
空港へ直行。
スタンドバイしていた飛行機に乗りこみ
ウィーンの空港に飛んだ。

ウィーン空港には、ロシアの飛行機も来て、
双方が拘束したスパイを交換。

それ以上もそれ以下の情報も
伝えられることがなく、事件は幕を閉じた。

うじゃうじゃいるスパイ
今回拘束されたのが発表されたのは
ロシアのスパイであったが、
敵が多いアメリカで活動しているのは
何もロシアのスパイだけではない。

ロシアよりも中東やタリバンのスパイの方が
アメリカは脅威だと思っているだろうし、
その数も想像を超えるほど多いだろう。

水面下で拘束されている量も多いだろう。

FBIやCIAなどエリート軍団が国のために
汗水たらして働いているアメリカ。

しかし、そんなアメリカであっても911の情報を
事前に入手しておきながら
防ぐことができなかったのである。

今、アメリカでどれほど派手なスパイ活動が
行われているのかどうか、
考えただけで恐ろしい。

隙だらけの日本
スケールが大きいアメリカやソ連ならば
スパイも現実的に感じられるだろうが
わが国日本にスパイはいるだろうか。

アメリカの属国のような国であるし、
盗まれるものなど何もないのだから
スパイなどいないだろうと思われる方が多いと思うが
日本にはスパイがうじゃうじゃ居るといわれている。

日本やはりオイシイ国なのである。
政治スパイはもちろん、産業スパイだって
うじゃうじゃ居るのである。

今後、中国のように外国人への観光ビザ条件が
緩和されれば、小細工しなくても観光ビザを取得し
堂々とスパイ活動ができるようになるだろう。

隙だらけの日本の今後が、本当に心配である。



▼写真は、情緒溢れる台湾の一般的な出店市場の様子です。
















コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

0 件のコメント:

コメントを投稿