2010年5月23日日曜日

連載コラム144 from 台湾

鳩山首相に対する海外メディアの評価が
下がりまくっている。

当選直後は「新しい風が吹く」ともてはやされ
「日本国民も期待を寄せている」
「54年ぶりの政権交代」
だと、大々的に取り上げられていた。

アジア各国は「日本が盛り返すかも」と
かなり期待していたに違いない。

しかし、期待されるような変化は起こらず
自民党政権時代と変わらぬ政治が続いており
海外メディアも「鳩山政権の危機」とまで
報じるようになったのである。

重要なことには触れぬ政府
色々言われている民主党であるが
確かに変化はあった。

税金をもっと大切に使うべきと
内閣府は事業仕分け (行政刷新会議)を
した。

蓮舫らの追及にタジタジになるお偉いさんの
姿がテレビで連日放送され、
スカッとした国民も多かっただろう。

確かに、必要ないことに税金を使わなくするのは
とても意味があることだ。

しかし、彼らが削っているのは「ほんの一部」。
癌には触っていない状態なのである。

やはり一番大事なところには触れない
触れられないのが政府なのであろう。

結局みんな自民党
新政権発足当時から指摘していたメディアも
多かったが、
結局みんな自民党出身者なのである。

党が違っても、所詮は同じところの出。
「ことなかれ主義」は変わらない。

今、鳩山首相や小沢代表らに見切りをつけ
民主党から離れていく若手議員が出ているが
それは自分の選挙でのイメージを守るため。

自民党を離れ民主党を作った彼らと
何ら変わりはないのである。

普天間基地移転問題 
鳩山首相、そして政権が一番ナメてたのが
この普天間基地移転問題であろう。

おそらく
「ちょちょっと話して、好条件つければ何とかなる」
くらいに思っていたのではないだろうか。

しかし、彼らの怒りの年数は長く
政府の出す甘すぎる案をことごとく撥ね付けた。

アメリカもイライラがつのり
鳩山政権の無能力ぶりにあきれ果てている状態。

挙句の果てにグアムに海軍が移転するらしいという
デマまで流される始末。

選挙までには片付けたい問題であろうが
おそらく何一つ解決しないままであろう。

子供手当て問題
子供手当ての大きな問題は
以前もこのコラムで書かせて頂いたが、

海外メディアも
「何で、日本政府はこんな法案を通したのか」
と首をかしげている。

国の税金はその国のために使うもの。
国民の暮らしのため、将来のために使うもの。

これは基本中の基本である。

それなのに、将来日本に戻り働き
税金を納めるであろう海外在住日本人には
子供手当てを払わず

日本語も話せない、日本に行ったこともない、
将来も日本に行くこともない、
よって日本のために税金を払うこともないであろう
在日外国人の海外に住む子供たちには
手当てを出すという。

日本国民が在日外国人に対して
嫌悪感を抱くのを目的としているのか。

どこにこんな国があるだろうか。
そんな風にも言われているのである。

今後、日本では選挙に向け新しい党が次々と登場するだろう。
日本のことを本当考えてくれる政府は
果たして今後登場してくれるのだろうか。


▼写真は、とても無意味な神戸空港です。












コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

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