2010年5月1日土曜日

連載コラム143 from 台湾

4月21日、日経ビジネスONLINEで日教組トップ
へのインタビュー記事が掲載された。

日教組、いわゆる日本教職員組合は、
国内最大の公立小中学校教職員などによる
労働組合である。

アンタッチャブルのような存在であるが
決して無視してはならない存在である。

なぜならば、彼らが我々日本の将来を担う
子供たちへ多大なる影響を与えるからである。

今回は、日経ビジネスONLINEに掲載された
日教組トップインタビュー記事で感じた疑問点を
挙げていきたい。

ゆとり教育
今年から、完全に廃止されたゆとり教育。
授業の量が増え、内容的に改善されたとされるが、
脱ゆとり教育のきっかけとなったのは、
2003年にOECDが行った15歳対象の学習到達度調査
PISAの結果、日本の学力が低下してるとの結果が出た
からだとトップは説明。

ただし、この調査が必ずしも正しく能力を測るものでは
ないとも説明している。

個人的には、日本のほかの国の学力が上がったと
見られるのではないかと感じている。

得にアジアの国は「目指せポスト日本」を掲げ
教師だけでなく親が強い意識を持ち
子供の教育に望んでいる。

日教組トップは教師不足を嘆いていたが、
授業料を増やせば、子供の能力が上がるというのは
正しくないと感じる。

親の意識改革をしなければ、子供の教育環境や
能力は、いつまでたっても現状から抜け出せないだろう。

愛国心あっての教育
インタビューで一番恐ろしいと感じたことは、

「愛国心を強制するなって言いたいですね」
「なんで日本だけを愛さなきゃいけないの。
今はグローバルな時代だって」

と日教祖のトップが答えたことである。

これにはあきれ果ててしまった。

愛国心なくして日本の教育など語れるはずなど
ないのではないか。

どこの国に、「自分の国を愛せ」といわない学校が
あるのだろうか。

アジア各国では幼稚園の頃から国の祝日には
国旗を持たせ、国歌を歌わせるものである。

物心つく頃から愛国心を持たせるのは、
その国の教育者として当然のことではないだろうか。

グロバールであることと、国を愛さないことは
全く別のレベルの話である。

自分の国を愛すること、その国の一員であるという
誇りを持つこと。

それが教育者として一番先に教えることなのでは
ないだろうか。

モンスターペアレンツを生んだのは誰
今、モンスターペアレンツが大きな話題を呼んでいる。

理不尽なことを言って学校の協調性を乱す
教師が恐れる保護者のことを指す。

筆者が小学生だったのは四半世紀以上前のことだが
教師に逆らう親など、皆無に等しかった。

教師に子供がぶたれても仕方ないと思ったものだ。

教師を尊敬し、教師に逆らったり、悪口など言う
そんな親などいなかったものである。

モンスターペアレンツが増えた原因は、
小子化になり過保護になったからだとされる。
しかし、昔も一人っ子はおり過保護な親もいた。

モンスターペアレンツを増やしたのは
「国旗を掲げる掲げない」でもめだした教師たちの
統一性のない姿勢が原因なのではないだろうか。

昔は、日教組だの北教祖だの、教師の組合事情など
我々一般人は知らないことであった。

しかし、それが露になり、ふしだらな教師のニュースが
メディアを騒がすようになり。
結果、教師が見下される状況を作ったのではないだろうか。

日本の教育を正す、第一歩は
ずばり愛国心を取り戻すことだと強調したい。

ほかの国は、愛国心を掲げた教育をしているからこそ
ぐんぐんと成績を伸ばしているのだから。

日本の教育退化を、今こそ止めるべきではないだろうか。

▼写真は、台北の原宿といわれる西門にある
日本統治時代からのレトロな建物です。
















コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

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