2010年1月15日金曜日

連載コラム148 from 東京

正月は、テレビをまとめて見たね。正月からイヤだろうから、堅苦しいこと抜きに書いていくけど、格闘技のまさちょも最後に、きっちり勝って終わるところが、節目に格好いい。いままで2回やって負けてた奴に最後に勝って。倒したしね。松井、イチロー、まさちょ、両君、あゆちゃん、よしかわこうじ、チャーリー、まおう、エビ、しんご(ようやく目覚めたようだ)というのは、名シナリオライターというか、遺伝子に名シナリオが書かれてるんじゃないの?節目節目で、物語をきっちりまとめてくるね。

えだのも、77歳にしては、かくしゃくとしてる。

ヒロヤという高校生のこと、将来のスーパースターとか行ってたけど、早くも負けちゃったな。まだ初期の段階で、K1やってる子が少なくて、そういう中で子供がそれなりのものを見せてくれて、まさちょも驚いたんだろうね。でも、もっとすごい1年生が出てきたみたいね。

石井は、まあ、ダメなら柔道に戻ってもいいんじゃないか。強情張らないで(笑)ヒクソンにあこがれてそっち行ったみたいだけど、憧れと、本領発揮できるものとは、また違うからね。まあ、殴るのも、優しさが出るというか・・やっぱり、性格がいいんだろうねえ。

もっとも、まだ一試合目だからな。最終的に決めるのは、本人になるわけだけど。僕だって、ほんとは一番やってみたいのが、野球の解説者だから(笑)あとは、プロの投げる150kを実際打って、ヒット打ってキャアキャア言われたいとか、松坂からホームラン打って、俺のがやっぱり上だったと思い込みたいとか・・そういう夢ばっかりだね。

そうそう、解説は佐藤さんでしょ?
坂本なんかも、畠山とやったね。あの試合もうっすら覚えてるけど、坂本が負けるんだな。勝ってもらいたかったけど。実力もあり、精神的にも人一倍強いんだろうけど、ここぞというときに、やっぱり負けるというか。努力しても、努力しても、そういう脇役のシナリオが出来上がってるというか・・

坂本の生い立ちが、みなしごで、養子になって虐待されて施設に入ったりして、その後もずっと施設にいって援助したりして。それで、施設の子がみんなで応援してるビデオがでてくる。まあ、上原なんかが、たまに施設に顔を出すのは、わけが違うわけだから。もちろん、それも偉いことだけど。赤星なんかも。シナリオにコクがあるというか、神様には勝つというシナリオを描いてもらいたかったけどな。

ようするに、スター性と真逆で、やっぱりスターになるような人の生い立ちと、脇役とか、せいぜい宗教界のスターにとどまる人との生い立ちとは違いがあるように思うね。詳しく調べたわけじゃないから、意地悪されて違う例出されたらどうしようもないけど。

長島さんも、練習とか、影の部分を見せたがらなかったろう。引退しても、腹に肉がつかないし・・スターの自覚を、これほど持ってる人も珍しいだろうけど(笑)スターっていうのは、苦しんでる姿を見せたら、スターじゃなくなるんだろうね。

バルザックとか、ドストエフスキーは、そういうのを、さすがに見てるけどね。心の世界と華やかな世界と。両方つかむっていうのは、難しいんだな。そんなことないよって怒られるかもしれないけど、やっぱり、同じ「心」というイメージにしたって、どこか質が違うね。

倉本なども、塾で二十年以上やって、いい役者を作れなかった?といってる。結果がでなかったとのは、謙遜もあるだろうけど、スターというのは、なかなか人力でつくれるものじゃないんだろうね。野村さんも、1、2番バッターは作れるけど、4番は縁だと。

人間教育が目的なら、また違うんだろうけどね。池田の蔦監督も、水野でこりたというか、あれから野球を変えたような気がするね。原点に戻ったというか、野球を手段にしたというか。実際に聞いたわけじゃないから、わからないけど、勝利至上主義から、原点に還るというか。結果に執着しすぎると、人間教育という意味では、マイナスになることもあるだろうからな。

貴乃花も、ほんとは土俵に上がるまでのことが重要なんだと。

まあ、倉本さんが、いまの子は、シェークスピアとか、チューホフとか読んでこないっていってるけど、面白くないものは、読んでも意味ないかもしれないな。読んでも、かいこが絹を出すようには、なかなかならない。何か、昔の人たちと求めるものが違ってきてるのは、確かだろうね。面白いと思えば、自然に読むわけだから・・

ショーマンだって、監督の家に、「必ずやっつけますから」と脅迫電話をかけてきたらしいけど、怒られるかもしれないけど、これくらいのことをする人のほうが、演技に余計に熱も入る場合もあるかもしれないね。その辺りの甘やかされたボンボンが文句言ってくるのとは、わけが違うわけでね。一応、ショーマンといえば、スターの一歩手前なわけだから・・

この人、なんでこんなこといってきたのかって、考えるというか、直観で、それも酔ってたわけだろう。この野郎、面白いなくらいに思える監督の作品も、スケールが大きいようで見てみたいけどね。

怒るツボがずれてきてるというか、真剣だからこそ、こうなるんだなとか、直感でわかって、だからこそ許せるというのもあると思うけどね。

ジェームスディーンなんかも、そうだろう。あの人も、役者などちっぽけな手段としか思ってなかった。

映画でも、ドラマでも、ただ、愉しんで、笑ってもらえればいいというのもわかるけど、なにかもっと違う趣旨で、こういうものをつくろうとか、そういうのがあやふやになってきてるのかもしれないね。そうなると、作り手も、小さくなっていくのかもしれないよ。

どの業界も、どうでもいいというか、ものすごい小さいことで怒って、いつまでもネチネチいってくるような世界になってきてるのかもな。それは偽の愉しさばかりで、ほんとに愉しめなくなってるからかもな。まあ、聖書に出てくるパリサイ人とか、サドカイ人的な人って、いまでもいるわけでね。まあ、僕もそうなのかもしれないけど。そういう意味では、あれはリアリズムだよな。そういう人たちが、ほんとにキリストのいうような世界へ旅立つのかまでは知らないけど。

たまたま、ニュースで見たけど、小学生が教室でお菓子を食べてて、先生に怒られて自殺したらしいけど、その場で注意してどやしつけるのは、わかる。だけど、それで終わらず、決起の作文まで書かせて、体育館かどっかで、生徒全員の前で反省の弁を述べさせられるというので、うんざりして自殺してしまったらしいけどね。

まあ、僕なんかが偉そうにいえないけど、ちょっとやりすぎというか、そこまでやるとなると、ちょっと陰険な感じもする。作文書いても、本音にならないだろうし、発表のときは尚そうだろう。まあ、状況がくわしくわからないから、軽はずみにはいえないけど。

僕の頃だって、殴られるというのは、ときどきあったけど、悪いことすれば殴られるのは当たり前としか思わなかったね。

変人扱いされるけど、小学校の卒業式で、みんな一人ずつセリフをいって、言葉をつなげていくんだけど、声変わりで異常な声の奴とかがいた。それで初めてのリハーサルで、そいつが、「先生方、来賓の皆さん」と、しわがれた声で言うんだけど、さらに「しぇんしぇい方」と聞こえるから、そこで爆笑が起こった。

リハーサルのたびに、そこで笑いが起こり、先生も業を煮やし注意して、その後、みんな笑わなくなったんだけど、僕だけ、どうしても笑いが止まらなくてね。笑っちゃいけないと思うと余計に笑ってしまう。そいつの30秒くらい前から笑いが止まらない。それでついに駆け寄ってきた先生に殴られたんだけど、まだ一人で笑ってたね。結局、本番でも一人で笑ってたけどね。

まあ、生徒の性格とかもあるだろうけど、難しいんだろうな。教育というのは。星野もファイターに見えるけど、大学時代は、島岡監督が、星野だけは殴れなかったって。殴ると、しゅんとしてしまって立ち直れないんじゃないかって。人間をちゃんと見てるんだろうね。

梅宮さんも、いまは人気者は多いが、スターがいない。スターというのは、どこか不良っぽさがあるといってたけど。反逆児的なにおいがないと、男には好かれないのかもな。距離を置いて。そう、女だけに好かれても、スターになれないというのを今作った。

ただ、スポーツでもなんでも、これはもう衰退していくのかなって思うと、不思議と新しいスターが生まれてくるね。ゴルフにしても、スケートにしてもそうだろうけど。
あとは、なんだっけ。見たのは・・ああ、香山先生と、カツマーとかいう女性が増えてるらしくて、その討論みたいなのも、内容は面白くはなかったけど、女同士の口論も、興奮していいんじゃないの。

たけしと田原が、そろうのも珍しい。田原が、たけしに話を持ちかけても、なかなか話し相手になってくれなかったらしいけどな。

どうしても、討論になると、どっちも逃げていくというか、必ずああいうのって逃げられるからね。頭がいい人ほど、逃げるのもうまいよ。そうやってかわしながらズルズル最後までいっちゃう。何十年、何百年と・・

鳥越の奥さんが、たけしの楽屋にけしかけてきて、あなたとはアンドロメダ星雲で一緒だったとかいったらしいけど、これも本当はきよしに言ってるのか、たけしに言ってるのか、わかんないね。

あとは、駅伝なんかも、今年は、ずっと東洋大が安泰で、こういっちゃわるいけど、ドラマがちょっとなかったな。途中見なかった。ネタばれという感じで・ロス五輪のときの女子マラソンで、フラフラになりながら、あっちいったりこっち行ったり、朦朧としながらゴールに入ってきたのを見たときは、涙がでてきたけどね。

たまたまちょっと見たけど、うっちゃんが、カレンダーの写真とるのに日の出前の富士山頂に登るのも、さすがに、そういうのわかってて、最後の最後に来て苦痛の表情を浮かべて足が動かなくなってる(笑)もう、あと10メートルってところで、どうやっても足が動かない。お笑いの人間だけあって、さすがに視聴者が、なにをすれば喜ぶかわかってる。あと10メートルのところというのがいい。500メートルくらいだと、ほんとに動けなくなっちゃう可能性がある(笑)

あれでスイスイ上ったら、面白くないわけだからな。野球でも、本当にうまい選手ほどファインプレイが少ないというけど、あんまりきれいに勝つとドラマがなくなるからな。

紳輔は、相変わらず面白いと思うよ。

ガッキーのミニスカートのコマーシャルには驚いたけどね。ミニはかない子だったから・・。

山本モナコも、表情が血走ってるというか、余裕がなくなっていて驚いたけどね。あの「俺って神の子」ってふてぶてしく言ってた頃は、カリスマ性もあったし、ほんとに負ける気がしなかったんだろうけど。あの態度は、まだ負けを知らない頃のハーンズに似てた。そういうのが、こっちにも伝わってきたんだろうね。それが、ふとしたことで負ける怖さを知ったというか、ダウンして朦朧としてるときに、親が、どやしつけるというのは行きすぎな感じもするけどね。甘いのかな。

タモりんは、正月に見なかったけど、もちがのどにつかえるような年だけに心配してたよ。

宮部さんも頑張れ!八方さんを思い出した。

亮君も、アムらーのこと、よろしく頼むな。上司が、アムらー、アムらーって、仲間に入ろうとして、必死に食らいついたことを、思い出したよ。アムらーもあの頃と、ずいぶんイメージ変わったな。

コラムニスト●
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森田益郎

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