2011年3月1日火曜日

連載コラム163 from 台湾

日本のNaverというサイトで
「海外で働く日本人が驚いた、日本と違うギャップ」が
紹介されていた。

様々な国で働く日本人たちの声が寄せられており
とても興味深いものとなっている。

今回は海外で働いてきた筆者自身が感じた
「日本はここが違う」という点を綴っていく。

ながら仕事を嫌う日本人
以前、シンガポールで働いているとき
「朝ごはんを職場で食べながら、仕事をするなんて
信じられない」と日本から来た同僚が話していた。

アメリカに転勤した配偶者も、最初に感じたギャップは
「とにかく時間関係なく、自分のデスクでお菓子などを食べる」
「音楽を聴きながら仕事をしているなんて信じられない」
だったと語っている。

堅い職場であったため、なおさらそう思ったのだろう。

日本では「自分の机は仕事をする場所。
休憩や何かを食べたい時は、給湯室や外に出れば良い」
と考える。

音楽を聴いて仕事をするなどもってのほか
ながら仕事を嫌う傾向にあるといえる。

しかし、海外では「自分の仕事をすれば、それでOK」とされ、
机に家族の写真を飾ったり、食事をしたりすることが許される。

個人的には、日本式の方が気が散ることなく集中力があがり
仕事の効率も上がると思うのだが、
海外では、そう考えない国の方が多いようである。

謝ることは絶対にしない
冒頭で紹介したサイトにも
中国で働いている人の「絶対に謝らない」という文が
掲載されていたが、中国だけでなく仕事上で謝ることは
絶対にしない国が多い。

アメリカもそうであり「謝る=こちらに非があると認める」
弱みを見せてしまう、と考えられている。

ただし、欧米でも明らかに自分に非があるときは
潔く謝るし、今後こういうことが起こらないよう対策もする。

中国だけでなく華僑が多く住む国は、謝ることはしないが、
これは日常的なことで、自分が悪いと認めることはしない。

明らかに自分に非があっても、ミスをした状況を説明し
「ごめんなさい」とは絶対に言わない。
これは国民性であるため仕方ないと諦めるしかないだろう。

ただし、何かをしてもらった場合は感謝し、その借りは忘れない。

日本人は「ごめんなさい」をよく言うが、
中国人は「ありがとう」をよく言うように感じられる。

意外と多いお昼寝のある国
メキシコやスペインなどお昼寝の習慣のある国は
意外と多い。

アジアでも台湾にはお昼寝の習慣があり
現地の会社ではお昼ご飯の後、
自分の机に突っ伏して昼寝をする。

学校でも行われていることであり
これは、その国の習慣をして割り切るしかないだろう。

昼寝をする理由は「その方が午後の効率が上がる」
という最もな理由があるからである。

家族あっての自分
欧米に多いことだが、仕事よりも家族を優先する。

未成年の子供がいる人は残業をしたがらないし、
妻が風邪をひくと早めに仕事を切り上げて帰る。
両親が病気で入院すると駆けつける。

しかし、日本では「お給料をもらっているのだから」と
サービス残業をさせられ、子供の世話は妻に丸投げ、
妻が風邪をひいたくらいで帰ることなどしない。

親が入院したとしても、危篤でない限り
仕事がある平日に駆けつけることなどしないだろう。

海外では家族あっての自分だと考えるが
日本では仕事あっての自分たちの人生が成り立つを考える。

国が変われば感が方も価値観も変わる。
海外の考え方を取り入れる会社も増えているが
果たしてどこまで上手くいくだろうか。



▼写真は、台北アリーナで開催されたフィギュアスケートの四大陸選手権の様子です。会場はガラガラで日本人だらけ。台湾でスケートが流行るのは、まだまだ先のようです。























コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

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