2011年2月1日火曜日

連載コラム161 from 台湾

ここ数年「日本のマスコミは毒なのかも知れない」と
思うことが増えてきた。

外交の報道や大事件に対する報道の姿勢、
人権ばかりを主張して大切なことを見落としたり、
ポイントがずれていくことも少なくない。

また、テレビでは下らない芸能人ネタばかりを流し
本当に国民が知らなければならないことは
二の次、三の次、おざなりにすることが多い。

先日、宮城県が性犯罪の前歴者らに、
衛星利用測位システム(GPS)を常時携帯させて
行動を 監視する県条例を検討していることを発表した。

個人的には、「今までしていないかったのか」
「ぜひ全国で義務づけるべき」と思った。

しかし、日本のマスコミは日を追うごとに、
これをやり過ぎと報道。

マスコミは一体誰の味方なのかと、呆れて物も言えない。

再犯率の高さ
アメリカが発表した統計によると、
性犯罪者のうち54%は再び何らかの犯罪を犯し、
そのうち15%は性犯罪を犯しているという。

性犯罪者の1年以内の再犯率は39%で、
3年以内の再犯率は67%と高い。

日本とアメリカが違う、と言われるだろうが、
日本では「強姦されると世間に知られると後ろ指を差される」
だの「嫁に行けなくなる」だの、今だに言われる社会であり
被害者が被害届を出すケースは実際には少ないと見られるため、
アメリカの例を引用させてもらった。

性犯罪の再犯率は低いじゃないか、と思われるだろうが、
病的な性犯罪者は薬物を投与されていたり、
特に幼児に対する性犯罪者は、学校や公園近くには行けないなど
制限が課されており、GPSで行動をモニターされている。

また、アメリカの刑務所では性犯罪者に対する扱いは家畜以下であり
囚人仲間から酷いリンチを受けることも少なくない。
幼児に対する性犯罪者はリンチを受け命を落とすこともある。
このリンチも再犯を思いとどませる要因になる。

しかし、ここまでしても15%は再び性犯罪を犯すのである。

日本の場合
日本では、性犯罪の再犯率は低いとされている。

しかし、日本では明らかになっていない件数が多く、
複数の男性による強姦のケースの方が通報されやすい傾向にある。

「赤信号みんなで渡れば怖くない」のノリで強姦した男性は
一人で強姦など出来やしないだろうし、
一人ではそんな気にもなれないだろうから、再犯しないのだ。

平成11年から12年の出所者・保護観察者等に対する
平成15年までの追跡調査が行われているが、
成人対象の性犯罪より小児対象の性犯罪の再犯率が高く、
集団強姦は再犯率が低かったと報告されているという。

ここで問題なのは、「再犯率」という確率ではなく、
小児対象の性犯罪の再犯率がゼロではないという点だ。

ぜひGPSでの追跡を!
不幸なことにAV大国である日本では
強姦をファンタジー化している人間が多い。

実際の強姦は血みどろまみれたものであり
女性は生涯子供が産めなくなったり、
性病を移されることもある。

アナルセックスを強要された場合、筋肉が裂け
人工肛門になったりすることもある。

小児対象の性犯罪は決して許されるものではない。
小児愛者は性癖として片付けられるものではなく
病気であるのだ。

犯罪を犯すほど重症である場合、世間に出たら
厳しく管理するべきである。

GPSで居場所を管理することは、私は賛成だ。
犯罪を犯してまで人権を叫ぶとは一体どういうことなのか。
日本のマスコミはどこまで犯罪者を擁護し続けるのか。

本当にもういい加減にして欲しい。


▼写真は、台湾のシリコンバレーと呼ばれる新竹にある大きな寺の池にあるモニュメントです。



















コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

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