2011年2月15日火曜日

連載コラム162 from 台湾

現在の政党になり、日本は大きく変化した。
今のところは悪くなってきていると感じられる。

海外に住む日本人も日本に危機感を抱くようになり
ある意味、日本人にとって良い意識改革になった。

今の日本に必要なのは何なのか。
次の世代は、日本に安心して暮らせられるのか。
答えはノーである。

周辺国ばかり異様に気にして、そちらのことばかりで
肝心の日本を良くしようと考えていないように
思えるからだ。

止まらないマスコミの情報操作
菅現首相が、TPP、環太平洋連携協定へ参加したいと
言い出したのは、4ヶ月ほど前のこと。

マスコミはTPP、TPPと書くがあまり詳しく説明せず、
なぜか推進ばかりしている。

最近、マスコミは色々なものに操られていると
インターネット世代の若者は熟知している。
しかし、新聞やテレビニュースを信じる年寄りは
そんなもんかと思うに違いない。

マスコミとしては、それでOKなのだろう。
なにしろ選挙の票を持っているのは老人なのだから。

事実、共同通信社が行った1月の世論調査では、
TPP参加に56%が賛成している。

TPP断固反対
TPPに参加するとどうなるのか。

TPPとはアジア太平洋地域での関税をなくす
そういう協定である。

アメリカやオーストラリアも参加しようとしており、
そうなれば日本の農業、水産業は
恐ろしいほどの打撃を受ける。
価格的に太刀打ちできないからだ。

物価の異なる国のものを無関税で入れることは
間違っている。

なぜ日本の雇用をどんどん減らそうと、
政府は企むのだろうか。

何のメリットがあるのか、本当に理解できぬ。

目指すべきは自給自足
食糧難が懸念される今、日本はもっと自給自足に
力をいれるべきである。

家業である農業を継ぐ人は確かに減っているが、
その反面、一から農業を立ち上げる若者も増えている。

空気の悪い都会、添加物だらけの食物。
そんなものをうんざりした若者たちが、
田舎で農業を始めているのだ。

政府はこの波にのり、特典をつけてどんどん推し進めるべきだ。

それなのに、TPPに加入してしまったら、
日本の農産物の方が値段的に高くなるので
購入者がいなくなり、流通が止まってしまう。

誰も買わないから作っても赤字になるだけ。
日本の自給率はまた、ガクンと減ってしまう。

首相は「自給率50%を目指す」など言っているが
TPPに参加したら、それは夢のまた夢。

一体何を考えているのであろうか。

政治家がすべきこと
TPPに参加することにより
手厚く保護され続けている農家を変える
よい機会になると伝えるメディアもある。

しかし、日本から農業や水産業を減らし、
それで本当によいのだろうか。

安い海外の食料を国民に食べされることになるが
それらは本当に安全なのだろうか。

食事というものは本当に恐ろしい。
今、不妊症が増えているのは
これまで食べてきた添加物満載のものが
原因だという声もあがっているというのにだ。

このままだと日本が本当にダメになってしまう。

日本もどこかの国を見習い、改革を起すべきである。



▼写真は、お正月でにぎわう淡水の様子です。物凄い人で身動きがとれないほどでした。




















コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

連載コラム280 from北海道●大相撲の八百長疑惑

大相撲の八百長疑惑の報道が過熱して、メールの内容が事細かに露
見してしまうと、これはもう、これまでのように、うやむやにした
まま終わるというわけにはいかなくなってしまったようだ。
今回の八百長問題は、相撲の歴史において最大の汚点などと、記者
会見で日本相撲協会側は謝罪していたが、なんとも白々しい感じがする。
今まで公には認めなくとも、そういうはったりが全くなかったと
は、信じがたいからだ。
けれども、仮にあったとしても、これまでは、協会として認められ
ない、認めたくないという建前の姿勢もそれなりに理解できたか
ら、今回の疑惑騒動も、特別過剰に驚いたわけではない。
そもそも古くから神事として発達した日本の相撲は、娯楽時代劇な
どでも、相撲取りの八百長を題材にしたものもあるくらいだから、
こういうことは、証拠はないけれど、まぁあるんだろう程度の解釈
であるけれど、それでも、今回ばかりは、言い訳などいっさいきかない。
現代において、難しいと感じることは、携帯のメールが動かぬ証拠
となってしまうことだ。
例え消去したメールでも、簡単に復元されてしまうのだから、八百
長疑惑に限らず、なんとも恐い世の中である。
露見したメールの内容に、まったくもって、こちらは同情など出来
ないが、非情にイヤな気持ちになったのも事実だった。
それでも、神事である相撲を日本古来から発達した芸能と受け止め
れば、もう少し温かい目で受け止めることは出来ないものだろうか?
十両と幕下の格差は、相撲界ならではのものである。
格差をつけることで、力士達のハングリー精神を養うはずが、逆に
裏目に出たという意見もあり、天と地ほどの待遇こそが、原因であ
ると言われている。
そうであっても、相撲の世界のことは、相撲にたずさわる人々がみ
んなで話し合って解決するべき問題のように感じた。
物事、不正がない方が望ましいけれど、不正を取り締まることばか
りに目がいき、第三者機関が力士達を監視し、チェックするなど、
私はあまり良い案には思えない。
そんなことを行えば、力士達が本来の相撲にも集中できず、力を発
揮できなくるようなことになってしまうのではないかと思ってしま
うからだ。
確かに、親方株の問題や、部屋の閉塞感、協会の体質、問題は山積
している。
でも、できることならば、自分達のことは自分達の手で改革していく。
そんな相撲界であればと思う。

場所再開の無期限延期で、今や力士達は、細々と慈善活動を行っている。
その姿が、なんとも痛々しい感じがした。
八百長の発覚で、たまたま巡ってきた地元の人々との交流に、ファ
ンは嬉しい限りだけど、やっぱりお相撲さんには、相撲で頑張って
ほしい。
そして、今は相撲界の未来のために、お相撲さんひとりひとりが、
踏ん張り時である。

それにしても、元力士の暴露談をあっちでもこっちでもマスコミは
流している。
もう、うんざりだ。
大麻所持で以前解雇されたロシア人元力士の若ノ鵬なんて、マスコ
ミにベラベラと相撲界の八百長についてしゃべっていたが、これに
は相当頭にきた。
今更なんだという気持ちである。
こんなのは力士の風上にも置けない。
だいたいかわいがりが恐くて、自分だって八百長に手を染めた癖
に、自分がそうなったのは、まわりのせいだといわんばかりだ。
相撲界に八百長があったとしても、そんなことには手を染めない力
士達も多いのだ。
実際、相撲界で、八百長でのし上がった力士が、いつまでも同じ不
正を働いて、勝ち進むなんて考えにくい話じゃないか。
気迫のある取り組みからは、そんなことすら微塵も感じさせない勝
負だってあるのだ。
だからこそ、相撲の取り組みに、圧倒されることも多い。
朝青龍や琴光喜が引退してしまってから、私の相撲熱は、いくぶん
か冷めてしまったけれど、それでも、今では白鵬の成長ぶりに目を
細め、大相撲の場所中継は、私にとっても楽しみの一つだ。
いちファンとして、この問題がおさまるところにおさまり、一日も
早く本場所の再開がはじまることを待つのみである。



コラムニスト●プロフィール
……………………………………
赤松亜美(あかまつあみ)
北海道在住

2011年2月1日火曜日

連載コラム161 from 台湾

ここ数年「日本のマスコミは毒なのかも知れない」と
思うことが増えてきた。

外交の報道や大事件に対する報道の姿勢、
人権ばかりを主張して大切なことを見落としたり、
ポイントがずれていくことも少なくない。

また、テレビでは下らない芸能人ネタばかりを流し
本当に国民が知らなければならないことは
二の次、三の次、おざなりにすることが多い。

先日、宮城県が性犯罪の前歴者らに、
衛星利用測位システム(GPS)を常時携帯させて
行動を 監視する県条例を検討していることを発表した。

個人的には、「今までしていないかったのか」
「ぜひ全国で義務づけるべき」と思った。

しかし、日本のマスコミは日を追うごとに、
これをやり過ぎと報道。

マスコミは一体誰の味方なのかと、呆れて物も言えない。

再犯率の高さ
アメリカが発表した統計によると、
性犯罪者のうち54%は再び何らかの犯罪を犯し、
そのうち15%は性犯罪を犯しているという。

性犯罪者の1年以内の再犯率は39%で、
3年以内の再犯率は67%と高い。

日本とアメリカが違う、と言われるだろうが、
日本では「強姦されると世間に知られると後ろ指を差される」
だの「嫁に行けなくなる」だの、今だに言われる社会であり
被害者が被害届を出すケースは実際には少ないと見られるため、
アメリカの例を引用させてもらった。

性犯罪の再犯率は低いじゃないか、と思われるだろうが、
病的な性犯罪者は薬物を投与されていたり、
特に幼児に対する性犯罪者は、学校や公園近くには行けないなど
制限が課されており、GPSで行動をモニターされている。

また、アメリカの刑務所では性犯罪者に対する扱いは家畜以下であり
囚人仲間から酷いリンチを受けることも少なくない。
幼児に対する性犯罪者はリンチを受け命を落とすこともある。
このリンチも再犯を思いとどませる要因になる。

しかし、ここまでしても15%は再び性犯罪を犯すのである。

日本の場合
日本では、性犯罪の再犯率は低いとされている。

しかし、日本では明らかになっていない件数が多く、
複数の男性による強姦のケースの方が通報されやすい傾向にある。

「赤信号みんなで渡れば怖くない」のノリで強姦した男性は
一人で強姦など出来やしないだろうし、
一人ではそんな気にもなれないだろうから、再犯しないのだ。

平成11年から12年の出所者・保護観察者等に対する
平成15年までの追跡調査が行われているが、
成人対象の性犯罪より小児対象の性犯罪の再犯率が高く、
集団強姦は再犯率が低かったと報告されているという。

ここで問題なのは、「再犯率」という確率ではなく、
小児対象の性犯罪の再犯率がゼロではないという点だ。

ぜひGPSでの追跡を!
不幸なことにAV大国である日本では
強姦をファンタジー化している人間が多い。

実際の強姦は血みどろまみれたものであり
女性は生涯子供が産めなくなったり、
性病を移されることもある。

アナルセックスを強要された場合、筋肉が裂け
人工肛門になったりすることもある。

小児対象の性犯罪は決して許されるものではない。
小児愛者は性癖として片付けられるものではなく
病気であるのだ。

犯罪を犯すほど重症である場合、世間に出たら
厳しく管理するべきである。

GPSで居場所を管理することは、私は賛成だ。
犯罪を犯してまで人権を叫ぶとは一体どういうことなのか。
日本のマスコミはどこまで犯罪者を擁護し続けるのか。

本当にもういい加減にして欲しい。


▼写真は、台湾のシリコンバレーと呼ばれる新竹にある大きな寺の池にあるモニュメントです。



















コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

連載コラム279 from北海道●アキバのホコ天

1月23日、2年7ヶ月ぶりに、東京・秋葉原の歩行者天国が再開
され、10万人もの人々が訪れたという。
この歩行者天国のようすと再開までの記録を追ったテレビ番組・
NHKの「クローズアップ現代」を見た。

加藤智大被告が起こした無差別殺傷事件は、あまりにも衝撃的な事
件で、2年7ヶ月が経った今でも、しっかりと記憶に残る事件だ。
なぜ、あのような大量殺戮に及んだのか、裁判の記事を読んでも、
被告の真意をいまだ理解することは出来ない。
私のような事件に関わりのない者でも、そんな感情を抱くのだか
ら、被害者や、ご遺族の方々なら、被告に対して、もっと複雑で残
酷な感情まで覚えるはずである。

だけれども、秋葉原が、このままあの事件の後遺症を抱えたままで
いいのかと言われれば、それは別なのではないかと思った。
常に柔軟に進化し続けてきた秋葉原という街は、本当に特別な場所
で、その特異な伸びやかさから、世界中から観光客を呼び寄せている。
奇抜な電気店が四方八方に建ち並ぶ中、IT企業のオフィスも
多く、それとは別に一歩足を踏み入れると、独特のスタイルを売り
にしているオタク系や、コスプレ店も多い。
街を闊歩する人々も、普通の人に交じりながら、当たり前に自由に
コスプレしていたり、子供文化を堂々と街の看板に掲げているの
は、秋葉原くらいなものだ。
なんとも自由で、マンガチックであるのに、一本裏通りに入ると、
昭和の匂いが漂う古い店舗も軒を連ね、新しさと古さが膝をつき合
わせて同居しているような楽しさがある。
店の呼び込みやコスプレガールのビラ配り。
そして、路上でのさまざまなパフォーマンスは、秋葉原ならでは
だったのだ。
だが、再開した歩行者天国では、厳重な警官の警備に、ものものし
いようすばかり。
路上での一切のビラ配りやパフォーマンス禁止のおふれに、ただた
だ車道を練り歩く無数の人々ばかりだ。
歩行者天国の再開に、地元住民まで参加したパトロールは100名
以上というが、地元住民のパトロールより、この歩行者天国に狩り
出された警官たちの取り締まりは過剰だった。
きっと、安全に再開することに、過敏になりすぎたのだろう。
だが、こんな歩行者天国なら、再開の意味などないのではないだろうか?
立ち止まっただけで、叱咤されている人々に、いぜんのような楽し
い歩行者天国のようすはまるでなかったからだ。

きっと秋葉原の場合、まだまだ時間が必要なのだろう。
安全策が不要とはいわない。
だが、過剰な策など無用に感じてしまう。
あんな形で、禁止ばかり掲げる歩行者天国など、本末転倒ではない
だろうか?
なんのための歩行者天国なのか、そのことを今一度考えるべきなの
ではないかと感じたからだ。
秋葉原でおこった無差別殺傷事件を忘れる必要などない。
あの事件の悲しみは、秋葉原を訪れる人々の心に、今までもこれか
らもずっと刻まれるべきなのだから。
それでも、秋葉原は秋葉原本来の姿を取り戻すべきである。
自由で伸びやかな、そんな姿があの街に戻ってくることを願います。



コラムニスト●プロフィール
……………………………………
赤松亜美(あかまつあみ)
北海道在住