2012年9月2日日曜日

連載コラム198 from 台湾


韓国の李明博大統領が竹島に上陸し、
天皇陛下訪韓に絡み謝罪を要求すると発言した。

その後、間もなくして香港の活動家が尖閣諸島に上陸。
巡視船に石のようなものを投げつけ、
強引に上陸した挙句、中国と台湾の旗を掲げ捕獲された。

これまで「遺憾」と言うばかりの日本政府も
さすがにまずいと思うようになったらしく、
韓国の李明博大統領には親書を送った。

が、なんと、韓国は新書の受け取りを拒否し
日本に送り返したのだ。

これには日本だけでなく世界もびっくり。
日本という国はここまで韓国に舐められているのかと
思われるようになってしまった。

竹島は日本のものだが・・・・・
アジアの情勢にも詳しい欧米の友人たちに聞くと
「竹島は日本の領土だ」という認識を持つ者がほんとだ。

だがみんな、「日本のものだが韓国のものになっている」
と思っており、「日本が取り戻せることはないのでは」と言う。

「韓国人が竹島に住み始めたとき、日本はすぐにアクションを
取るべきだった。何もせず、遺憾、遺憾ばかり言うから、
痛くもかゆくもない韓国は、竹島を韓国のもののように
色々な物をたててしまった」

「そうした上で、李明博大統領が上陸。
日本はこれまで通り阻止することはしなかった。
もうどこから見ても韓国のもの。日本の領土だけど韓国のもの
になってる」

そう言った友人もいる。

日本のものだけど、韓国のものになってしまった。
日本もそれで構わないと思っている。
そういう考え方をする人が多いようだ。

冷静、冷静
今回、日本政府は一貫して「冷静な対応を」と言い続けている。
これまでとは異なり、韓国に対して主張はしているものの
相変わらず韓国政府には「何しても日本は本気では出ない」と
舐められているようだ。

しかし、何といっても腹立たしいのが日本のマスコミ。

日本も韓国も冷静になれと書くメディアはとても多いが、
国によっては最大の侮辱と感じ対戦も辞さないような
そんなことをしたのは韓国の方である。

冷静すぎる結果、日本はこのような事態を招いたのだ。

これ以上、冷静になってどうすればよいというのだ。

また、ここまで来ても韓流をもちあげ続けるメディアもいるが
そうまでして媚を売るのか、それとも金をもらって宣伝しているのか
と勘繰らずにはいられない。

日韓友好を訴え続けるマスコミのはいい加減
うんざりしてしまう。

日本国のメンツ
そもそも李明博大統領がなぜこのような
世界的に見てもびっくりな態度を撮り続けるのかというと
それは選挙対策だと言われている。

支持率が下がり続けているため
日本をめちゃくちゃに批判し無礼な態度をとることで
愛国心を煽り、反日を合言葉に支持を得ようとしているのだ。

本人もマズいことをしていると思っているはずだ。
だが、日本を怒らせるより、国内の支持を得る方が得だと
そう考えたのだ。

日本の怒りなど、蚊に刺されたくらいとしか
思っていないのだろう。

つまり、日本のメンツなど潰したところで
日本が本気で怒ることなどないと、
そう確信を得ているということだ。

仕方ない。そう思われるような温い対応を
日本はしてきたのである。

中国の出方に注目
一方、中国でも今まで以上に反日活動が
活発化していると伝えられている。

だが、さすが中国。

政府が韓国に対して厳しい対応をとろうとしている
そんな日本に対して、無礼な態度をとるのは
世界的に見ても「マナー違反」と取られるとおもったのか、
韓国よりは紳士的な態度をとっている。

先日北京で起きた、丹羽宇一郎駐中国大使襲撃事件も、
すぐに謝罪表明を出した。

日本の野田首相は胡錦濤国家主席宛ての親書を送ることを
決めた。

この親書を中国がどのように扱うのか。
韓国がいつまでこのような無礼な態度を取り続けるのか

見ものである。




写真は、台中の科学博物館にディスプレイされている恐竜です。ディスプレイの仕方が台湾風だと感じました。



















コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

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