2012年12月4日火曜日

連載コラム319 from 北海道●選挙


12月16日に行われる衆議院議員総選挙に向けて、ニコニコ生放
送で「ネット党首討論会」が配信された。
来場者数は120万人弱。
有権者の数・一億人以上を思い浮かべると少ないのだろうが、それ
でもこの数は今の政治に対する国民の興味と期待のあらわれでもある。
それにしても、せっかくネットを活用したのだから、テレビ以上の
物にしてほしかった。
たった1時間半の番組では、討論というよりそれぞれの党の主張だ
けであまりにもお粗末。
それでなくとも、今度の総選挙では党が乱立している。
くっついたり離れたり、政党名が発表になったと思ったら、次の日
には連立などとコロコロと入れ替わり、まったく名前もろくに覚え
られない。
入れ替わり右往左往する政治家たちからうかがえるものは、この国
をどうのこうのというより、選挙に向けての自己保身欲の強さ。
有権者の私たちは、そこをよくよく吟味して票を投じるべきだろう。
それにしても、やっぱり面白いのは、ニコニコ生放送の画面に流れ
るコメントである。
思わず笑ってしまうコメントも多く、これを低俗ととらえるのはた
やすいけれど、そんなコメントからもダイレクトに本音が伝わり、
なるほどという気持ちだった。

そう言えば、NHKの「NEWS  WEB24」では、ニュース解
説と視聴者のツイートが画面上に流れるが、これがなかなかおもしろい。
ツイートの疑問をそくざに取り上げるのも斬新そのもの。
与えられるだけの情報番組の時代は、そろそろ終わりなのだろう。
もちろん、これまでと同じような形態のマスメディアがあってもい
いと思うが、誰もが手軽に参加できる媒体を多くの人たちが望んで
いるように感じてならない。

さて、今度の衆議院議員総選挙に思うことはいろいろである。
被災地の復興や経済の向上、原発問題や外交やTPP、はたまた
消費税のことや社会保障問題。
マニフェストそのものより、これまでのことを振り返り、選挙に立
つ政治家そのものを見極めたい。
お国の政治が変化を迎えているのは、他国も一緒。
そして、政治に反映されるものは、その時々の国民のレベルである。

政治を決してあきらめないこと。
私たち国民が選挙で問われるのは、そんなひとりひとりの姿勢なのだ。



コラムニスト●プロフィール
……………………………………
赤松亜美(あかまつあみ)
北海道在住

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