2012年12月4日火曜日

連載コラム201 from 台湾


日本は相変わらずのダイエットブームである。

健康のためのダイエットではなく、痩せるためのダイエットが
若い女性だけでなく40代の女性の間でも流行。
今年は酵素を取り入れたダイエットや
デトックスなど断食ダイエットなどが流行った。

欧米の女性たちから見ると日本人のダイエットは
やり過ぎで酷いと感じるという。

なぜ日本人女性は痩せ願望が強いのだろうか。

マスコミが煽るダイエット
日本人女性が痩せたがる大きな理由は、
マスコミがそう煽るから、だろう。

女性誌にはダイエットの文字が躍り、
痩せよう、痩せようと特集を組む。

女性のエステ広告にはガリ痩せの女性たちを登場させ
「痩せたら人生が変わった」などと書く。

健康のためといいながら、160センチの50キロ以上は重いとし、
46キロを「ちょうどいい」目標数値とする。

似たようなエクササイズでページ数を稼ぎ、
エクササイズする時間のない人へとサプリを紹介。
恐らくそのサプリ会社から広告費を得ているのだろうが、
そのステマたるもの酷いものである。

読者の健康のことなど考える者などいない。
売れればいい、金儲けできればいい、それだけなのだ。

あまりにも酷い読者モデルブログ
そして酷いのが読者モデルのブログ。
日本には読者モデルと呼ばれる職業がもてはやされているが
彼女たちは一般人との違いを、
「痩せている」ことで線引きしているのか、ダイエットのことばかり
ブログに書きたがる。

160センチなら40キロくらいで「ちょうどいい」らしく、
45キロだと「デブ」だと反省。
ブログで商品を紹介するとお金をもらえるというシステムなので
サプリや酵素水や、ありとあらゆるダイエット商品を
いかにも「愛用してます」といわんばかりに手当たり次第紹介。

それをまだ十代の若い子たちまでもが購入するというのだから
世も末である。

日本人は若い世代を大切にしない傾向にあるが
若い世代の健康を蝕むようなことをしてまで
金儲けをしたいのかと嫌気が差してくれる。

読者モデルも自分の賞味期限が短いと知っているからか
稼げるときに稼いでやろうと、やりたい放題。
他人に迷惑をかけても知ったことではないと、
無責任な平気なことをしている。

妊婦までもダイエットする日本人
日本人の痩せ願望たるものや相当たるもので、
妊婦までもダイエットする始末。

出産後もまず考えるのはダイエット。
体型と体重を戻すことに必死で、何よりも自分、自分である。

子育てしてもダイエット。40代になってもダイエット。
自分の見たくればかりを気にする。

そんなことばかりしているのだから子供に対する忍耐がなく
子供が騒げば「こんなところに連れ来るな」と批難する。

キリキリと余裕がないのである。

男性にも責任が
日本女性がいくつになってもダイエットばかりこだわっているのは
男性にも責任がある。

日本人男性は女性は痩せてなければ綺麗じゃないと
思い込んでいる人が多いからである。

結婚し、出産して少しでも太ると「女性を感じない」と浮気。
浮気された女性は「だらしなく太ったんだから当然」と批難される。

家庭を築くという責任の重さを良く考えずに
結婚、妊娠させる男が多すぎるのが問題なのではないだろうか。

欧米の女性たちは痩せることばかりに必死な日本人女性を
「心が成長していない」可哀そうな女性だと見ている。

日本人の心が成長する日は果たしてくるのだろうか。
政治もいい加減であるし、本当に心配で仕方ない。



写真は、タイ、バンコクで一番高いバイヨークタワーから見下ろした夜景です。
10年前と比べると発展し綺麗になったバンコクですが、
渋滞は相変わらずだったりと、まだまだ問題を抱えています。


















コラムニスト●プロフィール
…………………………………
岩城 えり(いわき えり)
1971年12月東京生
オーストラリアで学生時代を過ごし
アラブ首長国連邦・シンガポールで就職
結婚し帰国したものの夫の転勤のためすぐに渡米
2005年12月より台湾在住

連載コラム319 from 北海道●選挙


12月16日に行われる衆議院議員総選挙に向けて、ニコニコ生放
送で「ネット党首討論会」が配信された。
来場者数は120万人弱。
有権者の数・一億人以上を思い浮かべると少ないのだろうが、それ
でもこの数は今の政治に対する国民の興味と期待のあらわれでもある。
それにしても、せっかくネットを活用したのだから、テレビ以上の
物にしてほしかった。
たった1時間半の番組では、討論というよりそれぞれの党の主張だ
けであまりにもお粗末。
それでなくとも、今度の総選挙では党が乱立している。
くっついたり離れたり、政党名が発表になったと思ったら、次の日
には連立などとコロコロと入れ替わり、まったく名前もろくに覚え
られない。
入れ替わり右往左往する政治家たちからうかがえるものは、この国
をどうのこうのというより、選挙に向けての自己保身欲の強さ。
有権者の私たちは、そこをよくよく吟味して票を投じるべきだろう。
それにしても、やっぱり面白いのは、ニコニコ生放送の画面に流れ
るコメントである。
思わず笑ってしまうコメントも多く、これを低俗ととらえるのはた
やすいけれど、そんなコメントからもダイレクトに本音が伝わり、
なるほどという気持ちだった。

そう言えば、NHKの「NEWS  WEB24」では、ニュース解
説と視聴者のツイートが画面上に流れるが、これがなかなかおもしろい。
ツイートの疑問をそくざに取り上げるのも斬新そのもの。
与えられるだけの情報番組の時代は、そろそろ終わりなのだろう。
もちろん、これまでと同じような形態のマスメディアがあってもい
いと思うが、誰もが手軽に参加できる媒体を多くの人たちが望んで
いるように感じてならない。

さて、今度の衆議院議員総選挙に思うことはいろいろである。
被災地の復興や経済の向上、原発問題や外交やTPP、はたまた
消費税のことや社会保障問題。
マニフェストそのものより、これまでのことを振り返り、選挙に立
つ政治家そのものを見極めたい。
お国の政治が変化を迎えているのは、他国も一緒。
そして、政治に反映されるものは、その時々の国民のレベルである。

政治を決してあきらめないこと。
私たち国民が選挙で問われるのは、そんなひとりひとりの姿勢なのだ。



コラムニスト●プロフィール
……………………………………
赤松亜美(あかまつあみ)
北海道在住